中学生が夏休みにヒッチハイクで一人旅に出た話

中学生がヒッチハイクで一人旅に出た話です。

中3の夏 旅日記 8月9日(日) 福島県のどこかのサービスエリア~仙台

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朝五時半頃に目が覚め、トイレで顔を洗ったり歯磨きをして、すぐにヒッチハイクを開始した。ボードは「仙台方面」だ。

開始直後に一台のワゴンをゲット!!仙台にお住まいのご夫婦とその娘さんだった。そして、今回の旅のことを話していると、

「ハッハッハ!!そうかそうか。じゃあ今日は休みだから仙台市内を案内してやろう!」

と言ってくださった。

 そして、ご夫婦の家で朝食をごちそうになって出かけた。このご家族は正木さんというご家族で、ご夫婦と息子さんと娘さん二人のご家族だ。まず青葉城跡に行き、伊達政宗の像などを見て回り、それから松島へ行った。

 松島は日本三景のひとつだし、さぞ景色も良かろうと思ったが、海にはたくさんのゴミが浮いていてとても残念だった。少しでもきれいになればと思い、たばこの吸殻や空き缶を拾ってみたが、しょせん気休めに過ぎなかった。

日本三景のひとつという程なら、世界のいろんな国々から人が来ることだろう。そうした時、外国の人がこの光景を見たら、どう思うだろうか?日本三景がこの程度なら、日本なんて国はたかが知れてると思われるかもしれない。

そう思うと僕はとても恥ずかしくなった。日本三景と名乗るなら、もっときれいにしておいてほしいと思った。また、観光客も楽しむだけ楽しんでゴミを平気で捨てることは慎むべきだと思った。本当にその場所が気に入ったなら、ゴミなんて捨てられないはずだ。とにかく松島にはびっくりした。

 そして、それからお土産屋さんを見て回っていると、一瞬僕の体を電撃が走った。その理由は、三度笠である。その三度笠を見た瞬間、

「これ被って旅してぇ…。」

と思ったのだ。ちゃちい作りのわりに千円と高かったが、買ってしまった。

そして、今日は正木さんが泊めてくださるというので、泊めていただくことにした。夜はトランプをしたり、『ミスタービーン』のビデオを見たりした。