中学生が夏休みにヒッチハイクで一人旅に出た話

中学生がヒッチハイクで一人旅に出た話です。

中3の夏 旅日記 8月10日(火) 仙台~岩手

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寝心地がすごく良かったので十時頃に起きた。おじさんはもう仕事に行ってしまったようで、挨拶ができなかった。

それから今日は岩手の方に連れて行ってくださるというので準備をし、朝食をいただいてみんなで出かけた。昨日は風邪で寝込んでいたケンタロウ君(15)も今日は一緒に行けるようになった。

岩手に着くと、丸っこい柴犬とおばあちゃんが迎えてくれた。ここはおばさんの実家で、田んぼや畑がたくさんあって良い所だ。そして、おばあちゃんの作ってくれたカレーをおいしくいただいて「えさし藤原の郷」に行くことになった。

「えさし藤原の郷」はよく大河ドラマの撮影に使われる所で、『炎立つ』や『秀吉』などでも使われたらしい。秀吉の生家として作られた家や、いろいろなセットなどがあったが、一番印象に残ったのは、池の鯉だった。

鯉のえさが五十円で売っていて、えさを落とすと鯉が数百匹、足元に群がってくるのだ。あれは気持ち悪かった。もしあそこで釣りをすれば、いれぐい間違いなしだと思った。

そして、もう遅くなってしまい、もう一泊とめていただけることになった。帰ると僕はYAPの事情を話して何かお手伝いさせて下さいと申し出たが、与えられた任務は犬の散歩だった。

そして、任務を果たしてからみんなで夕食を食べた。僕はおじいちゃんに気に入られてビールをやたら飲まされた。そして、もう遅いので寝た。