中学生が夏休みにヒッチハイクで一人旅に出た話

中学生がヒッチハイクで一人旅に出た話です。

中2の夏 旅日記 8月2日 静岡県掛川市~静岡県浜松市

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ここからは、筆者が実際に中学生の時に旅をし、その時に書いた旅日記を、一切改変なく掲載していきます。

 

なお、筆者は夏休み明けに、この旅日記を夏休みの自由研究として学校に提出しておりますので、そうした体裁になっております。

 

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1998年8月2日~1998年8月8日まで   静岡県~福岡県

 

この旅をしようと思ったわけ

 

 僕は、前にテレビなどで、猿岩石やドロンズヒッチハイクの旅を見て、すごく感動し、

「オレもこういう旅をしてみたい!」

と思ったのが一番の理由で、もう一つは、自分がどこまでやれるのか、試してみたかったし、大人になったら、なかなかこういうことはできないから、今のうちにやっておいて、人生の糧にしたいと思ったからです。

 

 

第一日目 8月2日(日)  静岡県掛川市~静岡県浜松市

 

第二日目 8月3日(月)  静岡県浜松市奈良県生駒市

 

第三日目 8月4日(火)  奈良県生駒市~広島あたり

 

第四日目 8月5日(水)  広島あたり~北九州~広島県広島市

 

第五日目 8月6日(木)  広島県広島市滋賀県大津市

 

第六日目 8月7日(金)  滋賀県大津市 観光

 

第七日目 8月8日(土)  滋賀県大津市~静岡県掛川市

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八月二日 静岡県

 

 今日は、記念すべき旅立ちの日だというのに、朝から雨が降っていやがった。まさかカッパ姿での旅立ちになるとは思わなかったが、これから旅をしていけば、いくらでも雨が降ると思ったので、別に気にしなかった。

 最初は、東海道を歩いて袋井まで歩いたが、途中でさすがに歩き疲れてしまった。十キロほどのバッグを背負って歩くのだから、当然かもしれない。だからといって、このまま進まないわけにもいかなかったので、ヒッチハイクに変更しようとすると、重大なミスを発見!なんと、ヒッチハイクのボード用のスケッチブックを忘れてしまったのだ!なんということだ!このままではヒッチハイクができない!

仕方なくコンビニを探した。しかし、なかなか見つからず、1時間ほど歩いてついにコンビニ発見!そして画用紙を買い、ボードにしてヒッチハイク開始!しかし、なかなかつかまらない。

炎天下の中、1時間ほど立っていると、さすがに頭がクラクラしてくる。もう止めようと思ったところで一台の乗用車が止まった!ヒッチハイク成功である。そして、浜松市まで乗せてくれると言う。

 この人は自衛隊員の人で、戦闘機の整備士をやっていると言う。この人に浜松市まで乗せてもらい、もう体がダルかったので、今夜の寝床を探すことにした。

 そして、1時間ほど歩き回っていると、ちょうど良い公園を発見した。今夜はここで野宿になりそうだ。

 しばらく寝ていると、何やらガキ共の声で目を覚ます。ガキ共は小学二年生の二人組みで、暇だったので遊んでやったら、オレのことを、「兄貴」とか「親分」とか言ってなついてきた。そして、そいつらの他の仲間も集まり、すごく仲良くなった。

 奴らは、ユウヤ、ショウジ、ノゾミ、ヒロト、エリカの5人で、ユウヤとノゾミは小2で、ヒロトは小1ぐらい。エリカは4才だと言っていた。

 そして、ショウジが、オレの万歩計代わりの「あるくんです」という電子ゲームを欲しがったので、記念にあげてしまった。さらば「あるくんです」よ…。総歩数8005歩。

 ユウヤは一番うるさい奴で、やたらと走り回ってて、最後にはパンツ一丁で走って喜んでいた。ブキミだった。ヒロトはオレの持ってたラジオのぶれた音を聞いてゲラゲラ笑っていた。ノゾミは、今日買ってもらったばかりのマウンテンバイクをヒロトに壊され、わぁわぁ泣いていた。しかし、オレが直してやると、すぐ泣き止んだ。エリカは一番なついてきた。ショウジは変な機械を拾ってきて、それに小便をかけて楽しんでいた(なんだこいつら…。)

 それから、夜に花火に誘われ、その時に、奴らの母親にロッテリアをおごってもらったりした。ありがたい。