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中学生が夏休みにヒッチハイクで一人旅に出た話

中学生がヒッチハイクで一人旅に出た話です。

二度目の旅立ち

こういうわけで、三年生の夏休みに再び旅に出ることになった。 今回も、松浦先生は簡単に許可してくれた。 松浦先生だけでなく、もう学校全体が、僕の旅を応援してくれるような雰囲気だった。 松浦先生は、旅の許可を出してくれるだけでなく、旅のテーマを設…

協調性のなさパワーアップ

夏休みが近づくと、僕は再び旅の計画を立て始めた。 前回の旅の経験もあるし、周りは、僕がまた旅に出ることを期待しているし、担任の先生は松浦先生だし、今回は前よりもずっと気軽に旅に出られそうな雰囲気だった。 ただ、前回ほど深刻ではないけれど、今…

松浦先生

それ以来、すっかり僕の周りの状況が変わってしまった。 学校生活は毎日楽しくなったし、なにより、自分が「特別な存在」になった気がして、自信を持って行動することができるようになった。 三年生になると、クラス替えがあった。 残念なことに、今度のクラ…

地域の人々を相手に講演

「沢勉、俺ダメだわ。やっぱお腹痛くなってきた」 「ええっ!さっきトイレ行ったばっかじゃん。今さら、もうどうしようもないよ。」 「無理無理!沢勉代わりにやってや」 「そんなこと出来るわけないじゃん。もう、腹くくりなよ」 舞台袖のあたりで、沢勉と…

変化

夏休みの研究で金賞を受賞してから、僕の周りに少しずつ変化が起き始めていた。 職員室の前の廊下に展示された、僕の旅日記の周りには、いつも黒山の人だかりが出来ていた。 みんな、 「すげえー」 「マジで?」 と口々につぶやきながら、僕の旅日記を読んで…

夏休みの研究

夏休みの間は、ほとんど毎日、沢勉の家に入り浸っては、旅の写真を見せたり、旅で出会った人々の話をした。 ついでに、夏休みの宿題の方も、沢勉がやったものを写させてもらったからバッチリだ。バレないように、丸写しはせず、ちゃんと適度に間違えてあるか…

旅から帰った地元の駅で

ゴウさん達と別れてから、涙でくしゃくしゃになった顔を、向かい風で乾かしながら、僕は家への道を歩いた。 たった一週間ばかりの旅だったけれど、見慣れたはずの地元の町は、今までとはまったく違った景色に見えた。 歩きながら、僕はこれまでの旅のことを…