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中学生が夏休みにヒッチハイクで一人旅に出た話

中学生がヒッチハイクで一人旅に出た話です。

中2の夏 旅日記 8月6日 広島県~滋賀県

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八月六日 広島県滋賀県

 

そして、徹夜で頑張っていると、夜中の一時ごろ、謎の三人組が車から降り、

「ありがとうございましたー。」

とか言って車を見送っていた。そして、その三人組がオレの方に近づいてきた。

そして、

「旅?旅の方ですか?」

と聞いてきた。オレは、

「あ、はい。」

と答えた。すると、

「オォー。同志ですー。」

と、握手をしてきた。話を聞いていると、彼らも千葉から広島までヒッチハイクで来たと言う。オレも自分の旅のことを話すと、

「えぇー!中二でー!」

と驚いていた。ふっ、無理もない…。

 同じ「旅人」であるということもあって、オレ達はすぐ意気投合した。

 まず、三人のリーダー格は、マッチョで国際武道大学一回生のゴウさん。そして、結構哲学的なヒロキさん。そして、一人だけ大阪に住んでて、途中から合流したというユウジさん。みんな個性的な奴らだ。

 オレ達は式典に出るため、席を取ることにした。そして、そこで語り合って朝を待った。そうしていると、他にも人が来るようになってきて、その中で、同じ旅人のジュンペイさんと、コウタさんと、フランス人のロイスさんに出会った。

 ジュンペイさんは鹿児島出身で、なんと鹿児島から飛行機で北海道へ行き、そこからヒッチハイクで鹿児島を目指しているという旅の鉄人だった。

 コウタさんは、京都から青春18キップで広島へ来たとゆう。

 ロイスさんは観光で日本に来ているらしい。

 こうして、七人の旅人が広島に集まった。オレ達は、みんなで語り合い、朝を待った。そして、朝になり、式典が始まった。

 オレはわけあって席をずれてしまい、ゴウさん達とほんの少し離れてしまったが、両隣にいた人と親しくなった。左にいたおじさんは、なんと浜松の人だった!そして、オレのことをすごく褒めてくれた。

「最近のガキは、格好ばかりつけて、薬やったり、酒飲んだり、ろくでもない奴が多いが、君はえらいなぁ。」

とか言ってくれた。そして、オレが掛川出身だというと、掛川城の話になり、

「白鷺城はいいぞ。見てきなさい。」

と、千円くれた。ありがたい。

右にいたおばさんは、戦争の後遺症で五年前に夫を亡くされている方で、それ以来、戦争の悲惨さを嘆き、不戦を訴え全国を回っている人だった。この人は広田弘毅元首相の孫の妻の人で、菅野静枝さんという。

 式典は一時間ほどで終わった。すごくいい経験をした。菅野さんに出会えて、本当に戦争について、そして平和について考えることができた。式典が終わり、みんなで写真を撮った。

 それから少し四人で公園内をうろついていると、どっかの高校生たちが平和のために歌っている光景が見えた。オレ達はもちろん参加した。ギターを弾いて歌っているのは、なんと女の人だった。

 オレ達は肩を組み、大声で「つばさをください」や「ヒロシマのこどもたちへ」や「戦争を知らない子供たち」などを歌った。そのうち、知らない人たちも一緒に肩を組んで歌うようになった。中にはニュージーランドの人もいた。

すごく感動した。そのうち、一人のおじいさん(おそらく被爆者の方)が入ってきて、泣きながら踊っていた。

オレはこの時、本当に心を熱くして歌ったりすることがいいことだと思った。最近は、熱くなることが少ないけれど、平和を願うことがこんなに熱くなれると初めて知った。涙が出そうになった。本当に楽しかった。

そして、それからユウジさんが明日バイトがあるので帰らなければならないと言うので、駅に行こうとすると、変な二人組みに声を掛けられた。

奴らは、さっきのオレ達を見ていて、

「世羅高の人々は平和を願って歌っているのに、ああいうバカ騒ぎみたいに歌っていて、すごく不愉快だった。」

とぬかしゃあがった。

ゴウさんは、

「でも、世界中の人間がああやって肩を組むことができたら、平和になるんじゃないの?」

と反論していた。オレもそう思った。

オレは、ああやって歌って、すごく「生きてる」って感じがした。

平和を願うとか言って、暗いムードで歌ってても平和な感じはしない。現に、ああして歌ったからこそ、多くの人が感動して涙を流していた。しかし、奴らは、

「ああいうノリって嫌いなんですよ。」

とか、わけわからんことばかりぬかす。

オレ達は、話にならんと思ってシカトし、駅へ向かった。

そしてチンチン電車に乗り、駅まで行く。そして駅でユウジさんと別れた。また会いたいと思った。いや、来年会うはずだ。

そしてオレ達は、デパートで旅の道具を仕入れた。ちなみにオレが買ったのは、ヒッチハイクのためのボードマーカーと使い捨てカメラ。

それから、めしを食いに行った。ゴウさんとユウジさんとヒロキさんは、中学の同級生だという。中学から付き合いが続いているなんてすげえなぁと思った。

そして、めしを食い終わり、三人でのヒッチハイク開始!役割を分担した。オレとゴウさんが親指を立て、ヒロキさんがボードを持つ。

そして待つこと三時間。やっとのことで車が止まった。やはり三人では難しいらしい。このご夫婦は広島まで運んでくれた。

そして、そこでまたヒッチハイク開始!作戦はさっきと同じだ!そして待つこと一時間あまり、何と一台のバスが止まった。まさかこのヒッチハイクの旅でバスをヒッチハイクすることになるとは思わなかった。

このバスは、共産党から援助を受けているという若者の政治団体で、民青同盟という団体がレンタルしているという。代表らしき人は森田さん兄弟で、

 「また興味があったらウチの団体に入ってな。」

と言っていた。もちろんゴウさん達に。

バスなので、オレ達はマイクで自己紹介させられた。バスの人たちは、

「つまんない話した人には降りてもらおか。」

とか、こわい冗談を言っていたので、オレは自分の番が来るまで必死で考えていた。なんとかオレ達三人とも話がウケたので良かった。

そして、民青同盟の人々は途中で降りて、森田さん兄弟は滋賀の大津までオレ達を送ってくれた。とてもありがたかった。

そして、大津にゴウさん達の中学時代の同級生の一人がいるというので、その家に泊めてもらうことにした。そして、ヒロキさんがPHSでその人の家に電話し、泊めてもらえるようになった。

その人の名はタカさん。そしてタカさんの家はお寺だ。ちょっと怖いが、野宿よりはマシだ。風呂にも入れて気分爽快。明日は、ちょっと大津を観光することになった。